今週の金融市場 2020年11月7日(土)

概要

今週は米国で11月3日に大統領選挙と上下両院議会選挙があり、それに伴って金融市場は大きく動きました。

バイデン氏圧勝・上下両院とも民主党が過半数との予想の中、当初はトランプ大統領が優勢で、その後接戦からバイデン氏優勢に変わり、選挙結果は未だに出ておりません。トランプ大統領はバイデン陣営による不正選挙を主張して裁判での決着を目指しています。

また予想に反して、上院は共和党が過半数を制する見込みとなりました。(週末に最終結果は持ち越しに)

先ず、米国債利回りが大きく上昇した後、大きく下がり、それに伴ってドル高からドル安になりました。今週はドル安ユーロ高で終わり、ドルは対円でも、久々に104円を大きく割り込みました。

米国株は暴騰となり、日本株も、日経平均株価は1991年11月以来の高値水準となりました。

原油・ゴールドも大きく上昇しました。

大統領選挙・議会選挙とこれら金融市場の大きな動きとの因果関係は、末尾に別記します。

外国為替

2020年11月6日(右は前週末比)
ドル円 103.37 -1.31 -1.25%
ドルIDX 92.24 -1.64 -1.75%
ユーロ円 122.73 +0.87 +0.71%
ユーロドル 1.1873 +0.0224 +1.92%
ドル人民元 6.6080 -0.0839 -1.25%

日本株

2020年11月6日(右は前週末比)
日経平均株価 24,325.23 +1,348.10 +5.87%

米国株

2020年11月6日(右は前週末比)
S&P500 3,509.44 +239.48 +7.32%
Dow30 28,323.40 +1,821.8 +6.87%
Nasdaq 11,895.23 +983.64 +9.01%

中国株

2020年11月6日(右は前週末比)
上海総合指数 3,312.16 +87.63 +2.72%

原油・ゴールド

2020年11月6日(右は前週末比)
原油WTI先物12月限 37.46 +1.69 +4.72%
ゴールドスポット価格 1,951 +72 +3.83%

日本国債

2020年11月6日
債券先物 10年物 152.17 前週末 151.82

国債(償還日 利回り 前週末利回り)
418回 2年利付国債 2022-11-01 -0.150% 前週末 -0.125%
145回 5年利付国債 2025-09-20 -0.120% 前週末 -0.100%
360回 10年利付国債 2030-09-20 0.015% 前週末 0.035%

米国債

2020年11月6日
13週債利回り 0.083% 前週末 0.083%
5年債利回り 0.363% 前週末 0.381%
10年債利回り 0.820% 前週末 0.860%

大統領選挙・議会選挙と金融市場の動きの関係

先ず前提として、

  • トランプ政権は大規模財政支援策を打ち出しているが、バイデン氏は更に大規模
  • トランプ政権は規制緩和政策だが、バイデン氏は金融業界やIT業界への規制強化の動き
  • 共和党が上院過半数を制した場合、規制強化は難しい
  • 大統領選挙の決着が付かず混乱状態になればリスクオフの動きになる

ということがあります。

投票中は、民主党が大統領と上下両院を制するとの見通しから、超大規模財政出動により国債が大増発されるという見通しから、国債価格が低下して利回りが上昇しました。そして、ユーロや円との利回り格差が拡大してドルが買われました。

開票が始まり、4日になってバイデン氏の圧勝ではなく、かなりの接戦となり、また上院は、民主党過半数ではなく共和党過半数の可能性が高くなり、市場は巻き戻しとなりました。

その後、最終的な投票結果がなかなか出ない状況となり、トランプ大統領は不正投票があったとして裁判での決着を目指すこととなり、政治状況混乱からリスクオフの動きもあって米国債が買われて利回りが縮小し、ドルが売られました。

奇妙なことにリスクオフにかかわらず、共和党が上院過半数を制すことで、バイデン氏の金融業界やIT業界の規制強化は実施できないとの見通しで、安心感から株式は大きく買われました。

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