概要
今週は注目の行事として、16~17日(米国時間)に米国FOMC(連邦公開市場委員会)が開かれ、18~19日には日銀金融政策決定会合開かれました。
FOMC後の発表で経済見通しなどが細かく述べられましたが、結論としては、米国経済は回復しているものの引き続き金融支援が必要であり、FRBは現行の金融緩和策を継続するということです。金融市場に安心感を与えたとはいえ、長期金利は毎週着実に上がっています。
直近の週末の米国債10年物利回りは、
1月22日 1.091%
1月29日 1.093%
2月05日 1.170%
2月12日 1.200%
2月19日 1.345%
2月26日 1.460%
3月05日 1.554%
3月12日 1.635%
3月19日 1.732%
となっており、8週連続で上昇しています。これを、超金融緩和と巨額財政出動による悪い金利上昇と見るか、経済回復見通し改善による良い金利上昇と見るかで議論が続いており、株式市場ではその都度株価が大きく動いています。
今週はダウ・ナスダック・S&P500の主要3指数とも前週末比で下落となりました。今週は成長株から割安株への乗り換えの動きは弱まったものの、前週末比では割安株優位が続いています。
日銀金融政策決定会合では、日銀のETF買い入れが市場を歪めているとの批判から、今後は日経平均株価連動型ETFの購入は止めてTOPIX連動型のETFを購入すると発表し、金曜日の発表直後から日経平均は先物主導で暴落し、TOPIXは小幅高となりました。また、日経平均株価に影響力の大きいファーストリテイリングが大きく売られ、金曜日は前日比6.10%安の大暴落となりました。
外国為替市場では、米国債金利上昇で今週もドル高が続いていますが、円安は一服で、ドル円・ユーロ円とも前週末比で下落となりました。
原油は在庫増加やドル高による割高感から続落しました。
ゴールドは米国長期金利高による下落から、2週連続の反発となりました。
中国株は、上海総合指数が4週連続の下落です。
外国為替
2021年3月19日(右は前週末比)
ドル円 108.90 -0.15 -0.14%
ドルIDX 91.96 +0.29 +0.32%
ユーロ円 129.62 -0.72 -0.55%
ユーロドル 1.1902 -0.0050 -0.42%
ドル人民元 6.5070 -0.0011 -0.02%
日本株
2021年3月19日(右は前週末比)
日経平均株価 29,792.05 +74.22 +0.25%
米国株
2021年3月19日(右は前週末比)
S&P500 3,913.10 -30.24 -0.77%
Dow30 32,627.97 -150.67 -0.46%
Nasdaq 13,215.24 -104.62 -0.79%
中国株
2021年3月19日(右は前週末比)
上海総合指数 3,404.66 -48.42 -1.4%
原油・ゴールド
2021年3月19日(右は前週末比)
原油WTI先物4月限 61.46 -4.11 -6.27%
ゴールドスポット価格 1,745 +17 +0.98%
日本国債
2021年3月19日
債券先物 10年物 150.98 前週末 151.29
国債(償還日 利回り 前週末利回り)
422回 2年利付国債 2023-03-01 -0.140% 前週末 -0.130%
146回 5年利付国債 2025-12-20 -0.085% 前週末 -0.080%
361回 10年利付国債 2030-12-20 0.110% 前週末 0.110%
米国債
2021年3月19日
13週債利回り 0.030% 前週末 0.025%
5年債利回り 0.881% 前週末 0.847%
10年債利回り 1.732% 前週末 1.635%
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