概要
米国株式市場では、市場予想を上回る4-6月期企業決算発表が続出しており、大手ハイテク企業の決算発表を前に、月曜日は先週金曜日に続き主要3指数が史上最高値を更新しました。
アルファベット、マイクロソフト、アップル、フェイスブック、アマゾンはいずれも市場予想を上回る絶好調の決算だったものの、アマゾンは売上高の伸び率が落ちてきており、この傾向が続くとのことで、金曜日にはアマゾンの株価が7.56%下がりました。
27~28日にはFOMCが開かれ、FRBは当面は金融緩和継続との姿勢を示しましたが、FOMCではインフレ懸念から緩和縮小を急ぐべきとの意見もあったようで、金融業界は騒がしくなっていますが、米国債利回りには大きな動きはありませんでした。
また、新型コロナはデルタ株の蔓延で再び感染拡大の懸念があり、コロナ後の大手ハイテク企業の伸び鈍化懸念など、今週は好材料もあったものの懸念材料の方が強く意識され、前週末比では主要3指数は下落となりました。
日本株も、企業決算は良いものの、日本国内の新型コロナ蔓延がかつてない急速な拡大となっていることや、秋の総選挙を控える時期に、新型コロナ対策やオリンピック強行に関連して政権批判が強まっていることなどから、冴えない展開となっています。
また、中国規制当局が、米国に上場している企業、大手IT企業、教育関連企業などへの規制を強化しており、これらの銘柄の下落から株式市場に混乱が起きており、今週は上海総合指数が前週末比で4.31%の下落となりました。
外国為替市場では、今週はFRBの緩和継続姿勢が意識され、ドル安となりました。
原油価格は、需要回復を意識して、今週も堅調でした。
外国為替
2021年7月30日(右は前週末比)
ドル円 109.68 -0.87 -0.79%
ドルIDX 92.10 -0.81 -0.87%
ユーロ円 130.22 +0.1 +0.08%
ユーロドル 1.1873 +0.0103 +0.88%
ドル人民元 6.4609 -0.0199 -0.31%
日本株
2021年7月30日(右は前週末比)
日経平均株価 27,283.59 -264.41 -0.96%
米国株
2021年7月30日(右は前週末比)
S&P500 4,395.26 -16.53 -0.37%
Dow30 34,935.47 -126.08 -0.36%
Nasdaq 14,672.68 -164.31 -1.11%
中国株
2021年7月30日(右は前週末比)
上海総合指数 3,397.36 -153.04 -4.31%
原油・ゴールド
2021年7月30日(右は前週末比)
原油WTI先物9月限 73.72 +1.55 +2.15%
ゴールドスポット価格 1,814 +12 +0.67%
日本国債
2021年7月30日
債券先物 10年物 152.30 前週末 152.40
国債(償還日 利回り 前週末利回り)
427回 2年利付国債 2023-08-01 -0.130% 前週末 -0.135%
148回 5年利付国債 2026-06-20 -0.125% 前週末 -0.135%
363回 10年利付国債 2031-06-20 0.015% 前週末 0.010%
米国債
2021年7月30日
13週債利回り 0.040% 前週末 0.045%
5年債利回り 0.703% 前週末 0.718%
10年債利回り 1.239% 前週末 1.286%
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