概要
今週の米国株式市場は、インフレ、量的緩和縮小、供給問題、中国不動産金融問題などの懸念材料がある中、第3四半期決算で市場予想を超える好決算を発表する企業が相次ぎ、主要3指数とも大きく上昇しました。ダウとS&P500が史上最高値を更新しています。
但し金曜日に、スナップとインテルなど一部企業は決算が市場予想を下回ったために株価は暴落し、スナップとビジネスモデルが似ているフェイスブックやツイッターの株価も大幅下落となりました。
今週の日本株は値動きが小さめでしたが、木曜日の後場に大きく下げ、前週末比でも下げとなりました。米国市場に比べて中国問題の影響を受け易く、且つアジア市場でのヘッジ売りが日経平均に集中し易いことがありますが、衆院選の中、岸田政権への評価・支持率が低下していることも心理要因となっています。
米国でFRBが量的緩和縮小を年内に開始することが確実となる中、ドル円は一時114円台後半まで上げましたが、その後は徐々に下落し、金曜日にFRBのパウエル議長が「量的緩和縮小を近く開始すべきだが利上げはすべきでない」と発言したのを受けて、更に113円台前半まで下落しています。
こうした中、米国債利回りは上下に動いていますが、10年債利回りは先週末比で大きく上げて終えています。
今週も原油価格が上がり、インフレ懸念を助長しています。
金利上昇が逆風のゴールドですが、今週はインフレ対応で買われました。
中国では連日、不動産企業の破綻や恒大集団の資金繰りのニュースが流れていますが、今週も上海総合指数や人民元には動きはありません。
外国為替
2021年10月22日(右は前週末比)
ドル円 113.48 -0.77 -0.67%
ドルIDX 93.59 -0.37 -0.39%
ユーロ円 132.12 -0.41 -0.31%
ユーロドル 1.1641 +0.0042 +0.36%
ドル人民元 6.3839 -0.0501 -0.78%
日本株
2021年10月22日(右は前週末比)
日経平均株価 28,804.85 -263.78 -0.91%
東証株価指数 2,002.23 -21.7 -1.07%
米国株
2021年10月22日(右は前週末比)
S&P500 4,544.90 +73.53 +1.64%
Dow30 35,677.02 +382.26 +1.08%
Nasdaq 15,090.20 +192.86 +1.29%
中国株
2021年10月22日(右は前週末比)
上海総合指数 3,582.60 +10.23 +0.29%
原油・ゴールド
2021年10月22日(右は前週末比)
原油WTI先物12月限 83.98 +2.25 +2.75%
ゴールドスポット価格 1,792 +24 +1.36%
日本国債
2021年10月22日
債券先物 10年物 151.45 前週末 151.45
国債(償還日 利回り 前週末利回り)
429回 2年利付国債 2023-10-01 -0.115% 前週末 -0.120%
149回 5年利付国債 2026-09-20 -0.070% 前週末 -0.085%
364回 10年利付国債 2031-09-20 0.090% 前週末 0.075%
米国債
2021年10月22日
13週債利回り 0.050% 前週末 0.038%
5年債利回り 1.211% 前週末 1.122%
10年債利回り 1.655% 前週末 1.576%
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