今週の金融市場 2021年12月11日(土)

概要

今週の米国株式市場では、先週までの新型コロナ変異種オミクロン株への懸念が薄れ、リスクオフからリスクオンムードとなり、株式や原油が買い戻され、米国債利回りが上昇しました。

金曜日には注目の消費者物価指数の発表があり、11月消費者物価指数(CPI季節調整済み)は前年同月比6.8%となり、1982年6月以来39年振りの大幅な伸びとなりましたが、市場予想通りの数字であり、安心材料と受け取られて株式は買われ、S&P500は終値での史上最高値を更新しました。

このような状況下、日本株も上昇しましたが、上値では売られて伸び悩む展開です。理由の一つとして、岸田首相が総裁選から唱えている貧富の格差解消のための金融所得課税があります。2022年度の与党税制改正大綱に「総合的な検討を行う」として明記する方針との報道がなされ、買い控え要因となりました。

原油はオミクロン株懸念後退で買い戻され、WTI価格は前週末比で8%以上の暴騰となりました。

米国債10年債利回りは、ほぼ1.5%を回復しました。

今週は、ドル円が買い戻されましたが、ドルは他通貨にはほぼ横ばいでした。

中国では恒大集団などの不動産会社の経営問題が続いていますが、外貨建て債務などの懸念は続くものの、全体としては中国独特の国や地方政府による管理案件であり金融市場崩壊などへは繋がらないと見なされつつあります。上海総合指数は5週連続で上昇しており、人民元レートも安定しています。

外国為替

ドル円 113.39 +0.57 +0.51%
ドルIDX 96.06 -0.11 -0.11%
ユーロ円 128.33 +0.73 +0.57%
ユーロドル 1.1315 +0.0006 +0.05%
ドル人民元 6.3685 -0.0073 -0.11%

日本株

2021年12月10日(右は前週末比)
日経平均株価 28,437.77 +408.20 +1.46%
東証株価指数 1,975.48 +17.62 +0.90%

米国株

2021年12月10日(右は前週末比)
S&P500 4,712.02 +173.59 +3.82%
Dow30 35,970.99 +1,390.91 +4.02%
Nasdaq 15,630.60 +545.13 +3.61%

中国株

2021年12月10日(右は前週末比)
上海総合指数 3,666.35 +58.92 +1.63%

原油・ゴールド

2021年12月10日(右は前週末比)
原油WTI先物1月限 71.67 +5.41 +8.16%
ゴールドスポット価格 1,783 +0 +0.00%

日本国債

2021年12月10日

債券先物 10年物 151.93 前週末 152.11

国債(償還日 利回り 前週末利回り)
431回 2年利付国債 2023-12-01 -0.110% 前週末 -0.120%
149回 5年利付国債 2026-09-20 -0.090% 前週末 -0.100%
364回 10年利付国債 2031-09-20 0.050% 前週末 0.050%

米国債

2021年12月10日
13週債利回り 0.050% 前週末 0.043%
5年債利回り 1.252% 前週末 1.124%
10年債利回り 1.489% 前週末 1.343%

コメント

タイトルとURLをコピーしました